ルラボのリフィルで香りを一生モノに。店舗・価格・方法を徹底解説

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愛用しているルラボ(LE LABO)の香水、最後の一滴を使い切ったとき、あなたは何を感じますか?空になったボトルを眺めながら、少しの寂しさと共に「捨てたくない」という愛着が湧いてくるはずです。

実は、ルラボの真髄は、購入時だけでなく、この「リフィル(詰め替え)」の瞬間にこそ隠されています。単にお得に満たすだけではありません。それは、香りを鮮度高い状態で蘇らせ、あなたとボトルの物語を紡ぎ直す特別な儀式なのです。

この記事では、フレグランスマイスターである私が、ルラボのリフィルサービスの仕組み、対応店舗、そしてその深い魅力について、2025年12月現在の最新情報に基づき丁寧に解説します。

この記事のポイント

  • ルラボのリフィルサービスは定価の約20%オフで利用でき経済的
  • 詰め替えは調合室(ラボ)を併設した特定の店舗でのみ可能
  • その場で香料とアルコールを調合する「フレッシュブレンディング」を体験できる
  • ボトルを洗浄せずそのまま使うことで、自分だけのヴィンテージ感が育つ
目次

ルラボのリフィルサービス徹底解説!持ち込み店舗や価格、条件とは

  • リフィル(詰め替え)サービスの基本的な仕組みと割引率
  • 詰め替え対応可能な店舗(ラボ)の見分け方と主要エリア
  • リフィル当日の流れと所要時間、持ち物の注意点
  • オンラインでの詰め替えは可能?郵送サービスの現状

リフィル(詰め替え)サービスの基本的な仕組みと割引率

リフィル(詰め替え)サービスの基本的な仕組みと割引率

ルラボを愛する私たちが、一度手にしたら手放せなくなる理由の一つ。それが、この秀逸な「リフィルプログラム」の存在です。まずは、その実務的なメリットから紐解いていきましょう。基本的に、ルラボのリフィルサービスは、同じ香り・同じサイズの空ボトルを店舗に持ち込むことで、定価の約20%オフ(2割引き)の価格で新品同様に中身を満たしてもらえるというシステムです。昨今の原材料費高騰により香水価格も上昇傾向にありますが、この割引率は非常に大きな魅力です。これは単なる会員特典などではなく、ブランドが創業以来掲げている「不要な廃棄を出さない」というサステナビリティへの強いコミットメントの表れでもあります。

対象となるのは、主に50mlと100mlのオードパルファム(EDP)のボトルです。15mlのスモールサイズや、ディスカバリーセットの小さなバイアルは構造上、対象外となるケースがほとんどですので注意が必要です。

価格面でのメリットはもちろん大きいのですが、それ以上に「ガラスボトルという資源を大切にする」という行為そのものが、現代において非常にラグジュアリーな体験であると私は感じています。

重厚なガラスボトルは、一度の使い切りで廃棄するにはあまりにも美しく、そして堅牢です。

また、リフィルにおける重要なルールとして、「同じ香りの補充」が原則となります。例えば「サンタル33(Santal 33)」のボトルに「アナザー13(Another 13)」を入れることはできません。これは香りの純度を守るためであり、前の香りの成分が微量でも残っていると、繊細な調香バランスが崩れてしまうからです。しかし、同じ香りであれば何度でも詰め替えが可能であり、繰り返すことでボトルへの愛着は深まるばかりです。経済的な賢さと、モノを大切にする精神性が両立する、まさにルラボらしいシステムと言えるでしょう。

リフィルサービスの基本条件

  • 割引率: 定価の約20% OFF(店舗や時期により変動の可能性あり)
  • 対象サイズ: 50ml / 100ml のオードパルファム
  • 条件: 同一の香り・同一のボトルであること
  • 不可: 15mlサイズ、異なる香りへの変更

詰め替え対応可能な店舗(ラボ)の見分け方と主要エリア

詰め替え対応可能な店舗(ラボ)の見分け方と主要エリア

「ルラボの香水なら、どこの店舗でも詰め替えができる」と思われている方が意外と多いのですが、実はここが最大の注意点です。リフィルサービスを受けられるのは、店内に調合室(ラボ)を併設している店舗に限られます。

ルラボには、完成品のみを販売する「リテールストア」と、その場で調合を行う「ラボ併設店」の2種類が存在するのです。

見分け方は簡単です。店舗に入った瞬間、薬剤師が使うようなガラス器具やビーカー、天秤が並び、冷蔵保存された香料のボトルがずらりと壁を埋め尽くしている場所。そして、白衣を着たスタッフ(ソウル=魂と呼ばれるスタッフたち)が実際に作業を行っている場所、それが「ラボ」です。日本では、東京の代官山、青山、銀座、京都の町家などの旗艦店や、一部の主要都市の店舗がこの機能を備えています。特に京都店のような歴史的建造物を改装した店舗でのリフィル体験は、格別の趣があります。

2025年現在、店舗数は拡大傾向にありますが、百貨店のコスメカウンターなどでは、物理的に調合設備がないためリフィルを受け付けていない場合が多いです。せっかく空ボトルを持って出かけたのに「ここではできません」と言われてしまっては、その日の高揚感が台無しになってしまいます。必ずお出かけ前に、公式サイトのストアロケーターで「Fresh Blending(フレッシュブレンディング)」のアイコンがあるか、あるいは電話で「リフィルは可能ですか?」と確認することをお勧めします。特に、年に一度、9月に世界中の都市限定の香り(シティエクスクルーシブ)が解禁される時期などは、ラボが非常に混雑するため、事前の情報収集がスムーズな体験の鍵となります。

スクロールできます
店舗タイプ リフィル対応 特徴
ラボ併設店 調合室あり、フレッシュブレンディング可能
一般店舗・カウンター × 完成品の販売のみ、調合設備なし

リフィル当日の流れと所要時間、持ち物の注意点

リフィル当日の流れと所要時間、持ち物の注意点

では、実際に空ボトルを持ってラボを訪れる際の流れをシミュレーションしてみましょう。まず持ち物は、当然ですが「空になったルラボのボトル」です。この時、箱を持っていく必要はありませんが、ボトルは裸ではなく、何か布に包むかバッグのポケットに入れて大切に運びましょう。

店頭に着いたら、スタッフの方に「リフィルをお願いします」と伝え、ボトルを渡します。

ここからが魔法の時間です。スタッフはまずボトルの状態(ヒビ割れやスプレーの不具合がないか)を確認します。問題がなければ、その場でリフィルのオーダーが確定します。所要時間は混雑状況にもよりますが、早ければ15分~20分程度、混雑時は1時間以上かかることもあります。

しかし、この待ち時間こそがルラボの醍醐味です。店内に漂う香りを試したり、他のキャンドルやボディケア製品を眺めたり、あるいはスタッフの方と香りの好みの変化について語り合ったりして過ごすことができます。

注意点として、スプレー部分(ポンプ)が故障している場合は、別途交換費用がかかるか、最悪の場合はリフィル不可となることもあります。無理に開けようとしてポンプ周りを傷つけないようにしてください。

また、リフィルが完了したボトルは、新品購入時と同様に、しっかりと新しいラベルが貼られ、日付が更新されます。まさに「生まれ変わる」瞬間です。単なる事務的な補充作業ではなく、あなたの相棒がメンテナンスを受けて帰ってくるような、温かい時間を過ごせるはずです。

時間に余裕を持って訪れ、その空間ごと楽しむ心づもりでいるのが、ルラボの上級者の振る舞いと言えるでしょう。

来店時の注意点

  • ポンプ: 故障していると有料交換または不可の可能性あり
  • 混雑: 土日や限定期間は待ち時間が発生しやすい
  • : 持参不要だが、運搬時の破損防止対策は必須

オンラインでの詰め替えは可能?郵送サービスの現状

オンラインでの詰め替えは可能?郵送サービスの現状

「近くにラボがない」「忙しくて店舗に行く時間がない」という方にとって、オンラインや郵送でのリフィルが可能かどうかは切実な問題です。2025年12月現在、日本国内におけるルラボのリフィルサービスは、原則として「店舗への持ち込み(対面)」が基本となっています。これは、ルラボが大切にしている「Craftsmanship(職人技)」と「Soul(魂)」を直接届けるという哲学に基づいています。また、日本の法律上、開封済み液体の郵送や、品質管理の観点からハードルが高いという実情もあります。

しかし、状況は国や地域によって異なる場合があり、過去には一部地域で郵送対応のテスト運用が行われたり、期間限定のサービスとして実施されたりした経緯もあります。そのため、絶対に不可能と決めつけるのではなく、最新の情報を公式サイトで確認するか、カスタマーサポートに問い合わせるのが最も確実です。

ただ、現時点での私の推奨としては、やはり直接ラボに足を運ぶことです。

なぜなら、郵送では輸送中のボトルの破損リスク(特にガラス製品であるため)や、温度変化による香料への影響が懸念されるからです。また、ルラボの魅力である「目の前で自分のために調合されるライブ感」は、オンラインでは決して味わえない体験です。もし遠方にお住まいで頻繁にラボに行けない場合は、旅行や出張でラボのある都市(東京、大阪、京都など)を訪れる際の特別なイベントとしてリフィルを組み込むことをご提案します。「この香水を詰め替えにいくために旅に出る」。そんな理由があっても、人生は十分に豊かになるのではないでしょうか。

なぜルラボのリフィルが愛されるのか?エコだけでない3つの魅力

  • その場で調合される「フレッシュブレンディング」の感動
  • 使い込んだボトルが語る物語とサステナビリティ
  • ラベルの張り替えとパーソナライゼーションの楽しみ
  • 異なる香りへの変更は可能?洗浄に関するルール

その場で調合される「フレッシュブレンディング」の感動

その場で調合される「フレッシュブレンディング」の感動

スーパーマーケットで売られている洗剤の詰め替えと、ルラボのリフィルにおける決定的な違い。それは、あらかじめ工場で作られた液体を注ぐのではなく、その場で一から「調合(ブレンディング)」を行うという点にあります。

これこそが、私がルラボを「香りの実験室」と呼ぶ所以であり、他のブランドにはない圧倒的な価値です。

オーダーが入ると、ラボの技術者は冷蔵保管された濃縮された香料(エッセンシャルオイルやアロマケミカルの混合物)と、アルコール、水を、ビーカーや電子天秤を使って正確に混ぜ合わせます。

この瞬間、香りは初めて「産声」をあげるのです。作り置きされた香水は、時間の経過とともに熟成(マセレーション)が進み、香りがまろやかになりますが、作りたての香水には独特の「若さ」や「エッジ」があります。

リフィルした直後のボトルからは、アルコールの揮発とともに、香料のトップノートが鮮烈に立ち上がります。

この「鮮度」を感じられるのは、リフィルをした人だけの特権です。持ち帰ってから数週間、数ヶ月と時間が経つにつれて、香りとアルコールが馴染み、香調が変化していく過程(エイジング)を肌で感じることができます。

「今日の香りは、昨日よりも少し丸くなった気がする」。そんな日々の微細な変化に気づくとき、あなたは単なる消費者から、香りを育てる「参加者」へと変わります。このフレッシュブレンディングという体験にお金を払っていると言っても過言ではありません。

香道Lab.
できたての香水は少しアルコール感が強いこともありますが、それが徐々に落ち着いていく過程を楽しむのが通の嗜みです。

使い込んだボトルが語る物語とサステナビリティ

使い込んだボトルが語る物語とサステナビリティ

新品のピカピカのボトルも素敵ですが、何度もリフィルを繰り返し、少し傷がついたり、ラベルの端が擦れたりしているボトルには、言葉にできない「美」が宿ります。日本の茶道には「わび・さび」という概念がありますが、ルラボのボトルを使い続けることは、まさに現代における「わび・さび」の実践ではないでしょうか。

私が知っているある愛用者は、5年以上同じボトルを使い続け、何度もリフィルを重ねていました。そのボトルは、旅先の鞄の中でついた小さな傷や、日常の中で触れ続けたことによるガラスのくすみさえも、愛おしい記憶として刻み込んでいました。

サステナビリティ(持続可能性)という言葉は、時として義務感のように響くことがありますが、ルラボにおけるそれは、もっと情緒的で個人的なものです。

資源を無駄にしないという地球規模の貢献はもちろん大切です。しかし、それ以上に「自分の人生を共に歩んできたこのボトルを、これからも使い続けたい」という純粋な愛情が、結果としてエコ活動に繋がっている。

この順序がとても美しいと私は思います。空になったボトルをゴミ箱に投げ捨てるのではなく、洗練されたラボに持ち込み、新たな命を吹き込む。その一連のサイクルが、あなたのライフスタイルそのものを、より丁寧で思慮深いものへと高めてくれるはずです。

ラベルの張り替えとパーソナライゼーションの楽しみ

ラベルの張り替えとパーソナライゼーションの楽しみ

ルラボの象徴とも言える、あのタイプライター調のラベル。リフィルサービスの際、このラベルはどうなると思いますか?実は、リフィルのたびに新しいラベルに張り替えられるのです(あるいは、古いラベルの上に重ねて貼ることを好む方もいますが、基本は更新です)。そして、そこには非常に重要な情報が印字されます。

それは「詰め替えた日付」と「詰め替えた場所(ラボ名)」です。つまり、ボトルを見るたびに「ああ、これは2025年の冬、自分へのご褒美に銀座で詰め替えたものだ」という記憶が蘇るのです。

ラベルには通常、購入者の名前や好きな言葉(23文字以内)を入れることができますが、リフィルの際もこのパーソナライズは継続可能です。前回の言葉をそのまま引き継ぐこともできますし、今の気分に合わせてメッセージを変えることも可能です。

例えば、新しい挑戦を始めるときに「Be Brave(勇敢であれ)」と入れたり、大切なパートナーとの記念日にリフィルして二人のイニシャルを入れたり。香水瓶が単なる容器を超えて、あなたの人生の「マイルストーン(道標)」としての役割を果たし始めます。

リフィルを終えて手渡された温かいボトル、そこに印字された今日の日付を見たとき、あなたは「また新しい日々が始まる」という静かな決意を感じることでしょう。このラベルの儀式こそが、ルラボ中毒者を増やし続ける秘密の一つなのです。

ラベル印字のアイデア

  • 記念日: 2025.12.12 ANNIVERSARY
  • 場所: TOKYO / KYOTO / LONDON
  • 目標: STAY FOCUSED
  • 名前: FOR [YOUR NAME]

異なる香りへの変更は可能?洗浄に関するルール

異なる香りへの変更は可能?洗浄に関するルール

最後に、リフィルを検討する際によくある疑問、「違う香りに変えたい場合はどうすればいいのか?」について、専門的な視点から解説します。結論から申し上げますと、ルラボのラボでは、原則として「ボトルの洗浄サービス」は行っていません。そして、先述した通り、香りの混濁を防ぐために、異なる香りへの詰め替えはお断りされます。

「自分で洗って持っていけばいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、香水の香料というのは非常に強力で、家庭での洗浄レベルでは完全に取り除くことは不可能です。

特にスプレーの管(ディップチューブ)の内部に残った微量な香りは、次の香りに確実に影響を与えます。もし、どうしても違う香りを試したいのであれば、それは「新しいボトルを購入するタイミング」だと捉えてください。

ただし、これはネガティブなルールではありません。一つのボトルが一つの香りを守り続けるというのは、その香りの純度に対する敬意であり、プロフェッショナルとしての品質保証でもあります。

同じ香りを繰り返し詰め替えることで、ボトルの内側にはその香りの記憶が層のように積み重なっていきます。浮気せずに一つの香りを愛し続けることの美学。あるいは、気分に合わせて複数のボトルを使い分ける贅沢。

ルラボのリフィルルールは、私たちに「香りとの真剣な向き合い方」を教えてくれているのかもしれません。

総括:ルラボのリフィルで紡ぐ、あなたと香りの「終わらない物語」

  • ルラボのリフィルサービスは、単なる補充ではなく、香りを新鮮な状態で蘇らせる儀式である
  • 50mlと100mlのボトルが対象で、定価の約20%オフで利用できるため経済的合理性も高い
  • 詰め替えは、調合設備を持つ「ラボ併設店舗」でのみ可能であり、事前の場所確認が必須である
  • 百貨店のカウンターなど、調合室がない店舗ではリフィルサービスを受けられない
  • リフィルには「空ボトル」の持ち込みが必要で、箱は不要だがボトル保護は推奨される
  • 所要時間は通常20分程度だが、その待ち時間も含めてブランドの世界観を楽しめる
  • オンラインや郵送でのリフィルは原則不可で、店舗での対面体験が重視されている
  • その場で調合する「フレッシュブレンディング」により、作りたての香りの鮮烈さを体験できる
  • 同じ香りを詰め替えるのがルールであり、異なる香りへの変更は品質保持のため不可である
  • ボトルは洗浄せずそのまま使用するため、使い込むほどにヴィンテージ感と愛着が増す
  • リフィルのたびにラベルが新しくなり、日付や場所、メッセージが更新される
  • 新しい日付が入ったラベルは、人生のマイルストーンや記憶の栞(しおり)となる
  • 古いボトルを使い続けることは、サステナビリティと個人の美意識の融合である
  • スプレー故障などの場合は別途対応が必要になることがあるため、スタッフへの相談が必要
  • リフィルを通じて、香りを「消費するもの」から「育てるもの」へと意識が変化する
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この記事を書いた人

香水やアロマなど香りを楽しむことが好きなブロガー。
香文化などをみんなに、わかりやすくお届けします。

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